学校だより 令和6年2月27日 第6号

令和6年2月27日 第6号 文責:教頭山口

三学期始業式 学校長の話

はじめに、皆さんも知っていると思います。元日に起きた能登半島地震で、大勢の方々が命を落とされたり、避難生活で大変な苦労をされたりしています。まずは、亡くなられた方々、被災された方々に、ご冥福とお見舞いを申し上げます。また、世界では、今も戦闘が続き、爆弾や銃弾におびえながら生活している人々もいます。わたしたちは今日こうして、始業式を迎えることができますが、そうはできない人たちがいるということを、知っておいてほしいと思います。それでは、新年のお話をします。
改めて、新年、明けましておめでとうございます。令和6年、2024年が始まりました。学校としては、1年の最後の学期、3学期の始まりです。2学期の半分くらい、47日間の短い学期です。2024年という新しい年のスタートであり、令和5年度のまとめとなる学期になります。さて、みなさん、今年が何年だか知っていますね。そうです。辰年です。辰というのは龍のことです。
龍に関係することわざに、こんなものがあります。
「龍の水を得たるが如し」
水を得た龍が天に昇るように、場所やチャンスを活かして大いに活躍 することをいいます。
いろいろなことにチャレンジできた2学期でした。その『やってみよう!』の気持ちをもって、2024年は、場所やチャンスを活かして大いに活躍してほしいと思います。
わたしの今年の目標はこれです。「龍」が「昇る」です。
「天に昇る龍のように、強い決断力を持って、勢いよく元気に物事を行う様子。」のことです。
辰年の今年、『昇龍』のイメージでやっていきたいと思います。
新年を迎えた今、皆さんもぜひ、2024年の、3学期の目標を、しっかりと決めて、取り組んでほしいと思います。
もう一つ、皆さんに大切にしてほしいことがあります。
“皆さん一人一人の、持ち味を大切にしてほしい”
ということです。
今年は辰年です。去年はうさぎ年でした。干支は十二支と言って、12種類の動物で表されています。
子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥
ねずみ・うし・とら・うさぎ・りゅう・へび・うま・ひつじ・さる・とり・いぬ・いのしし ですね。
大きな動物もいれば、小さな動物もいます。速く走る動物 もいれば、ゆっくりと歩く動物もいます。
空を飛ぶ動物もいれば、地面を這う動物もいます。
それぞれ、ちがった持ち味。ちがった良さや得意、ちがった苦手があります。それは、皆さんも同じですね。
一人一人ちがった、良さや得意、苦手があります。それが、その人その人の持ち味なのです。
その、一人一人の持ち味をみとめ、大切にしてほしいのです。そうでないと、一人一人が『昇龍』となることができないのです。一人一人の持ち味が活かされた、みんなが『昇龍』となれる、長門小学校にしていきましょう。
では、歌います。新年のスタート、『昇龍』をめざす第一歩として、『はじめの一歩 』を歌います。~『はじめの一歩』(1番)~

最後に、お楽しみの“お年玉”です。
そうです。大谷翔平選手が贈ってくださったグローブです。
右利き用の高学年用・低学年用と左利き用の3つです。こんな手紙も添えられていました。

「メジャーリーガー、大谷 翔平です。
この3つのグルーブは学校への寄付となります。
私はこのグローブが、私たちの次の世代に夢を与え、
勇気づけるためのシンボルとなることを望んでいます。
それは、野球こそが、私が充実した人生を送る機会を与えてくれた スポーツだからです。
このグローブを学校でお互いに共有し、野球を楽しんでください。
野球しようぜ。」

ということで、この後、1年生から順番に3つのグローブを回します。
ぜひ、手にはめて、ボールを捕ってみてください。
これからの使い方については、皆さんと相談して決めたいと思います。

大谷選手は、メジャーリーガーになるために、高校1年生のとき、こんな計画を立てています。
なんとこの中には、「ゴミ拾い」や「あいさつ」「部屋そうじ」なんてことも書かれていますね。
大切なのは、野球の練習だけではないのですね。

~大谷翔平選手からの贈り物(大谷グローブ)~

「メジャーリーガー、大谷 翔平です。
この3つのグルーブは学校への寄付となります。
私はこのグローブが、私たちの次の世代に夢を与え、勇気づけるためのシンボルとなることを望んでいます。
それは、野球こそが、私が充実した人生を送る機会を与えてくれたスポーツだからです。
このグローブを学校でお互いに共有し、野球を楽しんでください。
野球しようぜ。」

本校にも大谷選手からグローブが届きました。右利き用の高学年用・低学年用と左利き用の3つです。このグローブは、三学期始業式で校長先生より紹介された後、子どもたちと相談し学年ごと使用できる時間割を決めて大切に使わせていただいています。始業式の校長講話では、大谷選手が高校1年生のとき、メジャーリーガーになるために立てた計画についてもお話がありました。その計画の中には、野球の練習だけではなく、「ゴミ拾い」「あいさつ」「部屋掃除」も大切にしていたことの紹介がありました。大谷選手がフィールド等に落ちているゴミを拾う姿が時々メディアに取り上げられています。大谷選手のように夢をもち大きく羽ばたいてほしいです。

~大雪の朝(2月6日)~“自分から”協力する子どもたちの姿・地域の方々のご協力に感謝

2月5日(月)の午前中から降りはじめた雪は、今年初の大雪となりました。6日(火)の朝は、登校するとすぐにカバンを教室に置き、外へ出て自主的に雪かきを子どもたちの姿が多く見られました。「寒いから」と人任せにするのではなく、自ら進んで行動できる姿に感謝です。 この日の朝は、見守り隊の方々だけではなく、地域の方が朝早くに学校までの道を開けてくださり、また、バスを運行していただいているJRバスの方々も、スクールバスを安全に運行するために、朝の4時頃から路線の状況確認をしてくださいました。子どもたちが安心・安全に登下校できるように、見えないところで多く方々が支えてくださっています。いつもお力添えをいただきありがとうございます。

音楽の授業でのチェロ演奏1月25日/管楽器クラブ「ありがとうコンサート」2月3日(土)

学校運営委員としてお世話になっている児玉さんにお越しいただき4年生の授業でチェロを演奏していただきました。サンサーンスの「白鳥」のでは、一人一人想像する白鳥や、曲の感じ方がちがうことをお話いただき、それぞれが白鳥の様子を想像しながら聴くことができました。また、希望者全員が貴重な楽器に触れさせていただき、楽器や音色に興味深く関わる姿が見られました。児玉さん素敵な演奏をありがとうございました。

・管楽器クラブの「ありがとうコンサート」が開催されました。曲目や演出、楽器に関係するクイズの出題等があり、ご来校いただいた皆様に楽しんでいただけるような工夫がされていました。三学期始業式の校長講話に、1日20分間という短い練習時間の中、曲を形にするのは容易なことではありません。一人一人が自分の役割に責任をもち、互いの音を聴き合いながらコツコツ練習してきた成果が発揮されたコンサートになりました。
ご来校いただきました皆様、ありがとうございました。

【 2月22日(木)校長講話 『対話型鑑賞』】

先週の校長講話では、図工の短時間授業として『対話型鑑賞』ということが行われました。『対話型鑑賞』とは、1980 年代半ばにアメリカの MoMA(ニューヨーク近代美術館)で開発された作品の鑑賞方法の 1 つで、絵画を見てその場で感じた感想や想像を元に参加者と対話を行うというものです。この対話型鑑賞は最近注目されていて、企業や学校などで行われるようになっています。それは、1 枚の絵画を元に対話を行うことで、想像力や思考力、考えを人に伝える力、話を聞く力といった、ビジネスにおいて必要な力を伸ばすことができると言われているからです。教育現場では、絵を通じて作品の物語や世界観を想像すること、それを相手に分かりやすく話すこと、さらに相手からも話を聞くことで、自然と考える力や伝える力の訓練が出来ると期待されています。
右の絵が画面に映し出されました。2年生の「外国の絵」という発言を受け学校長が「どこからそう感じた?」と問うと、「家の中の様子がちがう」と子どもたち。またその後「家族で楽しそうにしてる」「家族じゃなくて仲のいい友だちの集まりだと思う」と発言が続くと、「どこからそう思うの?」の問いに、「おじいさんが二人いるから」などなどと、学年に関係なく1年生から6年生までが思い思いに感じたことを伝え合いました。
最後に学校長が、「いろいろな感 じ方 がありましたね。これは、一人で勉強していたのではできないですよね。みんなでやるから、自分が思いつかなかった考えにも気づけました。こんなふうに他の勉強でも、自分が感じたことや思ったことをみんなで出し合って勉強すると、自分一人では考えつかなかったようなことにも気づけて、自分の考えが広がります。ぜひ、そんな勉強の仕方をしてくださいね。」とまとめ、『一人の手』という曲を歌いました。